赤ちゃんの頭の形の頭蓋骨矯正ヘルメット治療:ジャパン・メディカル・カンパニー社との連携
当院はジャパン・メディカル・カンパニー社と連携しています
今年の4月で「アイメット」による頭蓋骨矯正治療を始めて1年以上が経過しましたが、当院ではヘルメット治療導入初期より「アイメット」を作成しているジャパンメディカルカンパニー社様(以下JPMC)と連携して治療にあたっています。
当院は「アイメット」の神奈川県の拠点として立ち上げ当初よりJPMCからスタッフを直接派遣していただいております。実は当院のようにJPMCのスタッフがずっと手伝ってくれる医療施設はそう多くはありません。これはJPMCの大野秀晃社長と私が慶應の同門であり、かつ社長のお父様である大野秀則会長と若いころから仲良くさせていただいたりと深い絆があるからです。
ドイツ留学時代に大野秀則会長ご夫妻とチェコのプラハにて
毎年ヨーロッパ脳神経外科学会総会で大野会長ご夫妻と共にディナーをするのが恒例でした。(中央は御夫人)
JPMCには若くて優秀な人材が多く、当院でのヘルメット診療をサポートして頂いております。治療を手伝ってくれるJPMCのスタッフは私にとって当院の職員同様に大切な仲間でチーム医療の一員です。
JPMCの仲間とヘルメット治療を行っている診察室(院長室)にて
ヘルメット治療を支える匠の技
ヘルメット治療で重要なポイントの一つがスポンジの張り替えです。スポンジは固いもの柔らかいものが2種類あり厚さを変えて使い分けています。月に一回の張り替えは、ただ単に汚れたスポンジを交換するということではなく、スポンジの種類と厚さを調整して頭蓋骨矯正が綺麗にうまくいくように誘導します。主治医である私がスポンジの調整の指示を出しますが、当院ではスポンジ張り替えをJPMCのスタッフが担当してくれています。スポンジを正確かつきれいに張り付けるのは結構難しく、短時間で的確にスポンジを張り替えてくれるJPMCスタッフの職人技に私はいつも感嘆しております。当院では現在もたくさんの赤ちゃんのヘルメット治療を円滑に行い良好な治療成績を出しておりますが、これは豊富な経験に基づく私の適切なスポンジ張り替えの指示と、JPMCスタッフによる匠の技の結晶です。
匠の技、スポンジ張り替え
スポンジ張り替え専用スペースを作って快適な環境を提供しております
洗練された頭蓋骨矯正治療システム
頭蓋骨矯正は治療開始のタイミングが重要です。タイミングがほぼ全てといっても過言ではなく、治療開始が早ければ早いほどいいというデータが当院では出つつあります。私は脳神経外科医として脳卒中や頭部外傷のような救急の現場に今でも携わっているために、1分1秒でも時間が勿体ないとつい思ってしまいます。例えば我々大人と赤ちゃんとでは同じ1週間の時間といえども、時間の長さの意味合いは全く異なります。
こうした理由から初診から計測、ヘルメット装着までに時間を無駄にすることなく円滑に治療を進めていく診療システムを今までに確立しました。このシステムにより適正なタイミングを逃さない迅速な治療開始をすることができます。豊富な経験と匠の技も併せた洗練された頭蓋骨矯正治療を赤ちゃんとご両親に提供しています。
現在では神奈川県下や首都圏のみならず遠方からの赤ちゃんも増えており、北は仙台、南は沖縄から新幹線や飛行機で来院していただいております。2022年3月には羽田と川崎を結ぶ多摩川スカイブリッジが開通し、羽田空港からのアクセスが車で30分とより便利になりました。初診、計測からヘルメット作成までの全ての過程を1日で終わらすことのできるメディカルツーリズムは遠方からだけでなく近隣からの患者さんにもご利用いただいております。「アイメット」による頭蓋骨矯正治療をお考えの方は、まずは院長外来を受診してください。また、メディカルツーリズムをお考えの方は当院またはJPMCまでご連絡ください。