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しびれ

実は曖昧なしびれの定義

「しびれる」といった感覚は私たちが日常的に感じやすい症状ですが、実は意外なことに医学界においては明確な数値として捉えることが難しいとされる症状のひとつです。それゆえ感じ方や程度も個人差が大変大きく、効果的な薬もいまだ確立されていないのが現実です。しかし、しびれを引き起こす原因は脳疾患に由来するもの、頸椎や腰椎などによる脊髄系の疾患手足の抹消神経による感覚異常などさまざまです。当院ではレントゲンやCT・MRI等の高度な専門機器を用いた詳細な検査を加えることで最大限の原因追求に努めております。

千差万別なしびれの症状

しびれしびれはその方の主観的な感覚に頼らざるを得ない症状のひとつです。そのため個人差が大きく、年齢的な差異もあまりみられません。ご自身でもうまく症状をつかみきれず、診察室で説明に窮する方も多いです。また、慢性的にしびれが続く状態となってしまうと、ご自身もある程度慣れてしまうことで重大な異変を見過ごしてしまう可能性があります。しびれは緊急性の低いものが実際多いですが、まれに命にかかわる重篤な事態に陥ることもあり警戒が必要です。危険なしびれを見逃さないためにも、異常を感じられたら一度詳細な検査を加えて状態を確認しておくことはとても大切です。

脳疾患から生じるしびれ

しびれ脳梗塞や脳腫瘍、脳出血などによる脳血管障害がしびれの原因となることがあります。身体の片側にしびれを感じることが特徴的で、同時に筋力の低下を伴うことも多いです。口周りにしびれを生じるケースもあり、重篤な事態に陥る危険性が高まるため一刻も早い専門治療が求められます。

脊椎の変形疾患から生じるしびれ

しびれの多くは脊椎系の疾患からくるものです。頚椎椎間板ヘルニアや頚部脊柱管狭窄症など、首(頸椎)腰(腰椎)の神経が圧迫されることでしびれを感じます。慢性的なしびれとなることが多いため、いつからしびれを感じ始めたのかはっきりと説明できない方が多いのが特徴的です。

末梢神経障害から生じるしびれ

特に糖尿病の進行によって末梢神経に感覚障害が起きることを「しびれ」と感じられている患者さんが多くみられます。外傷による末梢神経のしびれなども同様にこちらに当てはまります。糖尿病患者さんにつきましては糖尿病の改善を図りながら、同時に専用薬を用いたしびれの改善を行う必要があります。

つぶさに検査を加えることで最大限の原因追求を目指します

まずはお感じの症状について詳しくご説明ください

しびれしびれを感じる部位や範囲、しびれの起きるタイミング、しびれ以外の症状があるなど、今お困りになられている状態についてまずはできるだけ詳しくお話しください。

必要に応じて各種検査を加えて異常の有無を精緻に分析いたします

当院ではしびれを引き起こす原因を各種検査を用いて最大限究明いたしております。脳や骨髄に関する異常が疑われる場合には、レントゲンやCT・MRIなど詳細な画像検査をあわせて用いながら精緻に診断いたしております。

漢方薬にて改善を実感される方は多いです

しびれ意外に思われるかもしれませんが、しびれには漢方薬が有効となるケースが多いです。特に坐骨神経痛にお悩みの患者さんには漢方薬にて高い効果を実感される方が多くみられます。漢方薬の使用についてご不明点やご心配事などございましたら、お気軽に医師やスタッフまでお問い合わせください。

近年ではしびれに悩む若年層の患者さんが増加しています

当院においても頸椎の変形(ストレートネック)による手のしびれや坐骨神経痛などを訴えられる若年層の患者さんが増えています。リモートワークの常態化や長時間にわたる同じ姿勢でのパソコン作業やスマートフォンの操作が主な原因のひとつとして挙げられています。が無理な姿勢で長時間酷使される状態が続くと、本来の正しい姿勢が失われて骨の変形や神経の圧迫によってしびれや緊張型頭痛に慢性的に悩まされることとなります。
屋外で体を動かす機会が少なくなりつつあるコロナ禍も重なり、さらなる状態悪化を招く患者さんも少なくありません。適度な運動を積極的に取り入れることを心がけながら、正しい姿勢を維持することは全身の健康状態においても重要です。

まずはしびれの原因を正しく突き止め、
自分にあった改善策を知ることが大切です

しびれは非常に不快です。人知れず深くお悩みになられている患者さんも少なくありません。まずはそのしびれがどこから生じているものなのかをつぶさに調べ、部位に応じた適切な治療を施すことが大切です。当院ではしびれを抑える薬や漢方を併用しながら症状の早期緩和を目指しています。しびれは放置するほどにさまざまな症状があいまって、時間の経過とともに耐え難い痛みに進行するケースも多くみられます。いつもと違う異常を感じ始めたら、できるだけ早い段階で一度ご相談にお越しいただきたいと思います。

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