メニュー

副鼻腔炎・蓄膿症

当院は脳神経外科を併設しているため、「頭が痛い」という症状でお越しになられる患者さんが大勢いらっしゃいます。実際に頭部CTやMRIを用いて解析すると、実は副鼻腔炎などの耳鼻科的な問題が原因となって頭痛を生じられているケースも多くみられます。当院においても副鼻腔炎や蓄膿症の診断・治療をお受けいただくことが可能ですので、目や鼻のつらい症状にお困りの方や、目の奥に痛みを生じられている場合にはどうぞお早めにご相談ください。

副鼻腔炎・蓄膿症とは

主に風邪やアレルギー症状などによるひどい鼻水や鼻づまりがきっかけとなり、副鼻腔と呼ばれる鼻の奥に広がる空洞部分に菌が繁殖し、次第に膿(うみ)が溜まっていく病気です。ひどくなると頭痛や目の奥に痛みを生じるようになるのが特徴的ですが、その一方で人によっては無症状となられるケースもあります。特に春先の花粉シーズンには強いアレルギー症状から副鼻腔炎に移行される患者さんが大変多いため注意が必要です。当院では詳細な画像検査に基づく精度の高い診断を行っており、副鼻腔の内部の状態確認をはじめ、脳など頭部の異常の有無とあわせた詳しい鑑別を行っております。

代表的な症状

  • 息苦しい
  • 頭が重い感じがある(頭重感)
  • 頭が痛い(頭痛)
  • 目の奥が痛い
  • 体がだるい
  • 鼻をかんでも十分にかみきれない感じが残る
  • 鼻水がネバネバしている
  • 黄色い色のついた鼻水が出る
  • 鼻水が喉に垂れ込んで咳込む
  • においがわかりづらい
  • ぼーっとしやすい
  • 口臭が気になる 

など

副鼻腔炎の多くは、風邪やアレルギー症状による鼻炎から始まります。最初はサラサラとした透明な鼻水ながらも、副鼻腔と呼ばれる鼻の奥に複雑に広がる空洞部分に徐々に鼻水が溜まっていくことで菌が繁殖しやすい環境を作ります。次第にドロっとした悪臭を伴う黄色や緑の鼻水に変わっていくのが特徴的で、それが喉の奥に流れ落ちると痰や咳を生じます。さらに症状が悪化すると、中耳炎などの耳の疾患を併発しやすくなるため注意が必要です。だるさや咳などは風邪症状とも混同されやすいため、医師による正しい診断が求められます。

副鼻腔炎は長期にわたる根気強い治療が必要です

副鼻腔炎や蓄膿症は基本的には治りにくい慢性疾患です。そのため半年以上にわたる長期の根気強い治療が必要となります。抗生剤や点鼻薬を組みあわせることで少しずつ症状の改善を図ります。

長引く鼻症状や頭痛にお悩みの場合には一度詳しい検査をお受けください

頭痛の原因が「実は副鼻腔炎だった」という事例も実際の診療現場では多くみられています。特に頭部CTやMRI検査が日常的に行われている当院ではそういった患者さんに出会うことも珍しくありません。「頭が重い」「目の奥が痛い」などといった症状は、副鼻腔炎の特徴的な症状となるため、まずは画像検査にて内部の状態を詳しく確認させていただく必要があります。また一方で、長引く鼻水や息苦しさがみられる場合には、アレルギー検査にて詳しく原因を探ることも大切です。原因が特定できれば、症状やタイプにあわせた個別性の高い治療提案も可能となります。

当院ではアレルギー検査を実施いたしております

鼻炎が長く続く場合には何らかのアレルギーによる影響が疑われます。当院では必要に応じてアレルギー検査を実施いたしております。血液検査を通じて、症状を引き起こしている原因物質を特定することが可能です。

 自己判断で治療を中止されると、さらに症状が長引いたり悪化したりする可能性があります

副鼻腔炎の患者さんが陥りやすい問題のひとつに、自己判断で薬を中断されて症状がさらに悪化するケースがみられます。投薬によって一時的に症状が落ち着いたように見える期間がありますが、これは治っているわけではありません。副鼻腔炎は鼻の奥深くに複雑に広がる空洞内(副鼻腔)で炎症が起きる疾患となるため、長期にわたる根気強い治療が必要です。薬を中断されてしまうと、症状のぶり返しや嗅覚障害など日常生活に支障をきたすような悪化につながる懸念があるほか、粘膜がポリープ状に腫れるなどさらに治りにくい状態に陥る危険があります。結果的に当初より長い治療期間を要することとなるため、医師の指示に従ってきちんと治療を続けることが大切です。当院では必ず画像検査を用いて内部の状態を詳しく確認させていただいておりますので、処方された薬は医師の指導に基づいて正しく服用ください。

脳疾患との鑑別を行うためにも、詳しい検査が必要です

頭部に痛みを生じられている場合には、脳疾患の有無も含めて精査される必要があります。当院では最新鋭の頭部CTやMRIなどの各種検査機器が豊富に取り揃えられているため、精度の高い鑑別が可能です。副鼻腔炎においても画像検査を用いて中の状態を詳しく観察できるため、改善のご様子なども医師と一緒にご確認いただけて安心です。

副鼻腔炎は治りにくい厄介な疾患です

副鼻腔炎は本来空洞であるはずの鼻の奥の空間に膿が溜まってしまう病気です。風邪やアレルギー症状による鼻水や鼻詰まりがきっかけとなって起きる疾患となるため、年齢問わず誰もが罹りやすい疾患とも言えます。放置するほどに頭重感や目の奥の痛み、さらには嗅覚障害や中耳炎などといったさまざまな問題へと波及しやすいため、早期の治療開始が求められます。国の難病指定を受ける難治性の副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)もあるため、長引く鼻の不調を感じられたら放置しないで、まずは早期にご受診ください。当院では頭部CTやMRIなど各種検査機器を用いて精緻な診断を行っております。脳疾患の有無などもあわせて鑑別が必要となるため、経験豊富な医師による精度の高い診断をお受けください。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME